
前回はやる気の3代要素について、お話をさせていただきました。
3代要素とは、
自律性(Autonomy)自分の意志でやりたい!って気持ち。
有能感(Competence)「できた!」という感覚。
関係性(Relatedness)仲間とつながりを感じること。
なんです。
この3つが満たされると、やる気も幸福度もUP!
しかし、欠けると、「やらされ感」や「孤独感」でしょんぼりとなり、
やる気が失われてしまうということです。
つまりやる気スイッチの鍵とも言えます、
ここでは、“やる気スイッチ”に関わる、
内発的動機と外発的動機についてお話を進めていきます。
内発的動機と外発的動機
内発的動機は、内発的やる気(自分の中から湧くやる気):「おれは、自分がやりたいからやってるんだ!」
外発的動機は、外発的やる気(外から与えられるやる気):「おお、これやったら報酬がもらえる!やる気スイッチON!」
という違いがあります。
ここではやる気を内発的やる気と、外発的やる気としてお話を進めていきます。
自分の中から湧き出る“やる気”
まずは、内発的やる気。
こいつは、簡単に言うと、「自分がやりたいからやってる」という、純粋なやる気です。
特徴
- 楽しさやワクワク感が源泉
- 外部から何かを求めてない、あくまで自分の興味や好奇心が動機
- 例えば、「このゲームおもろい!」「この仕事面白いからやってる!」って感じ
例えば、子どもが「なんか面白そう!」って思って、
積み木をずーっと組み立てる。
誰かから「お前、積み木やれ!」って言われたわけじゃないし、
ご褒美もない。
でも、その子は夢中で積み木を組んでる。
その瞬間が楽しくてたまらない。
これが内発的やる気、つまり内発的動機の本領発揮!となります。
「やりたいからやってる!」ってのが、内発的やる気のパワーの源です。
外から与えられる“やる気”
次は、外発的やる気。
こちらは、「何かの報酬やご褒美、罰から動く」というやる気です。
特徴は
- 外部から与えられる何か(お金、評価、報酬、罰など)が動機
- 自分の興味よりも、他者からの「見返り」が目的になることが多い
- 例えば、「お金がもらえるから頑張る」「評価されたいからやる」って感じ
例
「宿題やったらゲーム30分!」
最初は宿題をやる気がしなかったけど、
お金やゲームがもらえるとわかると「やらなきゃ!」って思う。
これが外発的やる気やけど、実はちょっとした問題もある。
「報酬や罰だけで動かされると、長期的にはやる気が続かない…」
やる気が「与えられる」だけだと、
ちょっとした理由でやる気がポキッと折れちゃうこともあるので要注意です。
内発的やる気と外発的やる気、どっちがいいの?
さて、ここで一番大事なのは、「内発的やる気と外発的やる気、どっちが良いの?」ってことです、
答えは、内発的やる気が最強なんだけど、外発的やる気も悪いわけじゃない!
「うまく組み合わせる」ことが大事なんですよね。
内発的やる気の良さ
- 長持ちする!自分が興味を持っていることだから、続けやすい。
- 創造的で楽しい!「やらされてる感」がないから、自然に新しいアイディアが生まれやすい。
私の場合は、報酬も大切なんだけれども、誰かやチームのために頑張るというのが、
内発的動機の要因になるので、やらされ感はなくなりますね。
外発的やる気の良さ
- すぐにやる気を出させる!「報酬」や「罰」があると、即効で行動が変わる。
- 短期的な成果を求める時には有効。すぐに結果を求める仕事や、計画的に進めたい時には便利。
場面でやる気に火をつけるには使い分ける問うことが大切で、
またその人の特性によってもやる気のスイッチの入れ方、入り方が変わるのですが、
ここではそのお話はしません。
上司から言われてやっている感があると手を抜いてしまいがちになる傾向があったり、
まあこんなもんでいいかみたいな仕事の質になってしまう傾向があります。
内発的やる気のパワーと育て方
内発的動機づけの三種の神器が、自律性の神器「君が選ぶから、やる気が湧く!」、
有能感の神器「できる自分を感じるから、やる気が爆発!」、
関係性の神器「誰かと一緒にやるから、やる気が止まらない!」になります。
これは前回でお話をした、やる気の3代要素が内発的動機をさらにパワーアップさせる要素、
つまり自律性、有能感、関係性が内発的やる気を神がかりにする、三種の神器となるのです。
内発的動機が強い理由は、「自分が選んで、自分で楽しむから」
これ、めっちゃシンプルやけどめちゃくちゃパワフル。
例えば、好きなスポーツをしている時、「走らなきゃ!」ではなく「走りたい!」って気持ちで行動できるし、
ゲームで言うと、「勝ちたい!」じゃなく「楽しんでやってる」って気持ちの方が、次も続くし上達しやすい!ということです。
自分の中で、「これやると楽しい」「これやると成長できる」って感じるから、やる気が止まらない!
子供の頃に夢中でやったことが、大人になって活かせている人っているじゃないですか、
あれって自分の中から湧き上がるやる気でやっていたからそれが得意なことになって、
大人になって活かせているってことなんだと私は確信しています。
人財の活かし方で悩んでいる方には育成のヒントになるのではないでしょうか。
「好きなことだけやってればやる気が出るんだ!」と思ってる人も多いけど、
実はそれだけじゃなくて、いくつかコツがあるんです。
ポイント1:自分で選べること(自律性)
- 自律性の神器が必要で、「やることを選んで、決めるからやる気が湧く!」
内発的動機は、「自分で決めてやってる!」って気持ちがないと、パワーが弱まります。
例えば、会社でも「これ、やりたくてやってるんや!」って思えたら、
その仕事がどんどん楽しくなっていく。
学校で、先生が「これやれ!」ではなく、「これ、やりたかったらやってみる?」って選択肢を与えると、
自分で選んだ感が出てやる気が高まるんです。
ポイント2:できた感(有能感)を感じること
- 有能感の神器:「できた!って感じるから、次もやろうって思える!」
「やればできる!」って思える瞬間が、内発的動機をぐんぐん育てる!
例えば、子どもが初めて自転車を乗れるようになった時、
「やった!できた!」って思えることで、自信がついてさらにやりたくなる。
大人でも、ちょっと難しいプロジェクトを成し遂げたときに、
「これ、できるんだ!」って自信を持つことで、次の挑戦も楽しくなる。
成功体験を積むこと、できる感を感じることが内発的動機を育てるカギ!なんです。
ポイント3:誰かと一緒にやる(関係性)
- 関係性の神器:「一緒にやるから、もっと楽しくてやる気が続く!」
人は、仲間と一緒にやることでやる気が増えるんだよね。
「一人でやるより、みんなでやった方が楽しい!」という感覚が、
内発的やる気をさらに強くしてくれる。
例えば、チームでスポーツをするとき、「一緒にがんばろう!」と気持ちを共有していると、
個々のやる気もアップ。
会社で、みんなでアイデアを出し合いながら仕事を進めると、
チームワークの一体感でやる気が湧いてくる。
一人でやるのもいいけど、仲間と一緒にやることで、内発的動機がさらに強化されるんです。
まとめ:内発的動機は育てられる!
内発的動機づけを強くするためには、三種の神器が不可欠です。
- 自分で選べる感(自律性)
- できた感(有能感)
- 仲間とのつながり(関係性)
これらが揃うと、やる気は自動的に湧いてくる!
「やりたくてやる」っていう、最強のモチベーションが育つし、
育てることがかのだということです。
すっごくシンプルなやり方でやる気は育てられるということを感じていただけたのではないでしょうか。
多くの人たちは考えすぎてしまっていて、複雑にしてしまい、
マネジメントがうまくいっていないと感じます。
これを進めるにはあと大切なものがあります、
それは環境です。環境ができているということが大前提です。
その環境とは三種の神器である、自律性、有能感、関係性が揃っていることです。
ここでは環境づくりについては語りませんが、
この三種の神器を活かす環境づくりあなたのチームや組織はできていますか。
自身の行動の振り返りの機会や何か気づきのヒントになれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
“やらされ感”じゃない、“自分で決める”から本当のやる気は生まれる!その3へつづく