“やらされ感”じゃない、“自分で決める”から本当のやる気は生まれる!その3

前回は、内発的動機を育てることで、やる気も自然に高まるという話でしたね。
今回はその逆。外発的動機(やらされ感)でも、育て方次第でやる気はアップできる!というお話です。

外発的動機づけ(“やらされてる”)も進化する!

「やらされてる感」は確かにやる気を奪うもの。でも、実はこれ、進化させる方法があるんです!
今日はその「やらされ感を自分ごと化する方法」を紹介します。


1. 外発的動機って何?

外発的動機とは、外からの刺激で動かされるやる気のこと。

たとえば:

  • お金やボーナスが欲しいから働く(報酬)
  • 怒られたくないからやる(罰)

このように、**やる気の源が「外にある」**のが外発的動機の特徴です。
だからこそ、そのやる気が続くかどうかは、「報酬や罰がどれだけ魅力的か」に左右されてしまいます。


2. 「やりたくないこと」も進化する!

では、どうやって「やりたくない」を「やりたい」に変えるのか?

ここが今回のキモ!

外発的動機でも、自分の価値観や目標にリンクさせれば、やる気は進化します。

たとえば:

  • 「この仕事、ただの作業だと思ってたけど…自分のスキルアップに繋がるかも!」と気づいた瞬間、やる気がアップ。
  • 「面倒だけど、これをやることでチームが助かる」と思えたら、やりがいに変わる。

つまり、外からの動機でも、自分にとって意味が生まれた瞬間に変わるんです。


3. 「やらされてる」を「自分ごと」に変えるには?

そのカギは【意味づけ】です。

  • 「これは誰かの役に立つ」と思える
  • 「自分の成長につながる」と気づける
  • 「ただの報酬じゃなく、自分の未来を作るもの」と捉える

これだけで、やらされ感は薄れ、前向きなエネルギーに変わります。

子どものピアノあるある:

「お母さんに言われて始めた」→「弾けるようになって褒められる」→「好きな曲を弾きたくなる」→「ピアノ=自分の人生!」

大人でも同じです。


4. 外発的動機のグラデーション

やる気の質も、ステージアップできます:

  1. 外部規定型:「怒られたくないからやる」
  2. 取り入れ型(イントロジェクション):「やらなきゃいけない…」
  3. 同一化型(アイデンティファイド):「これは自分にとって大事だ」
  4. 統合型(インテグレーテッド):「これは自分の生き方・価値観だ!」

最初は“やらされてた”仕事が、気づけば「自分の使命」になっていた…
これこそが【外発→内発】進化論!


5. やる気を引き出す“三大心理的欲求”

  • 自律性:自分で選びたい
  • 有能感:自分はできると感じたい
  • 関係性:人とつながっていたい

この3つが満たされると、やる気は自然と湧いてきます。

恋愛だって、「モテたい」より「好きだから会いたい」のほうが持続しますよね。
やる気もまったく同じです。


6. 組織でも効果アリ!エビデンス紹介

研究でもわかっています。

  • 管理型の上司:部下のやる気ダウン
  • 自律性をサポートする上司:やる気アップ、満足度も成果も向上!

病院や学校、企業でも「やらされ感」が減ると、欠勤・離職率が減ったというデータもあります。

「君はどうしたい?」と聞かれたとき、やる気の泉は湧き上がるのです!


7. “やらされ感”から“自分ごと”へ。今日からできること!

  • ご褒美はOK!でもやりすぎ注意
  • 楽しさや成長とリンクさせよう
  • 褒めるときは「コントロール」ではなく「フィードバック」
  • 最初は外発的でも、だんだん“意味”を見出せばOK!

たとえば、晩ご飯を自分で決めるだけでも、自律性の一歩です!


8. 最後に大事なこと

「自分のマイルール」を決めよう。

  • 小さくていい。
  • それを必ず守る。

すると、自信・信頼感・有能感が育ちます。
家族や仲間との関係性も深まり、自然とやる気もアップします。

環境ももちろん大切。でもまずは、自分で自分を動かす「仕組み」づくりから。


あなたのやる気が、もっと自由に、もっと楽しく育ちますように。

おまけ

自分の“やる気スイッチ”を見つけるチェックリスト&ワーク

Step 1:自分の今のモチベーションをチェック!

Q. 最近取り組んでいること(仕事・勉強・家事など)について、一番当てはまるものを選んでください。

  • □ ご褒美や成果が欲しいからやっている(報酬型)
  • □ 怒られたくない・評価が気になるからやっている(罰回避型)
  • □ やらないと自分がダメになる気がするからやっている(義務感型)
  • □ 自分の目標に必要だと思っている(目標一致型)
  • □ 自分の価値観とつながっていて、やることが自然(価値統合型)

▶ 選んだ答えによって、あなたのモチベーションの“今”が見えてきます。


Step 2:そのモチベーションはどの段階?
モチベーションの型特徴やる気の持続性改善ポイント
報酬型ご褒美で動く短期的ご褒美に頼りすぎない工夫を
罰回避型怒られるのがイヤ短期・ストレス大安心・信頼できる環境づくりを
義務感型やらなきゃ…という気持ち中程度自分の選択であると再確認を
目標一致型自分のゴールに必要長期的目標を言語化・可視化すると◎
価値統合型自分の価値観と一致非常に持続最も自然で強いモチベーション

Step 3:「内発的動機」に近づくための問いかけ

以下の質問に答えてみましょう:

◆このタスクは、自分のどんな目標や夢につながっている?

◆やり終えたとき、自分はどう成長できている?

◆この行動が、誰かの役に立っているとしたら?

◆やるかどうか、自分で決めたと言える?

→ これらの問いに答えることで、タスクを自分ごと化できます!


Step 4:明日からできる「自分で決める」習慣リスト

□ 今日やることを、自分でひとつ決める

□ 小さな「意味づけ」を探してみる

□ 「やらなきゃ」を「やりたい」に変える言い換えを考える

□ 振り返りで「自分にとっての意味」を見つける

あなたのやる気アップのサポートになれば幸いです。

参考資料

デシ, E. L. & ライアン, R. M. (2000). 『The “What” and “Why” of Goal Pursuits: Human Needs and the Self-Determination of Behavior』, 2025年7月1日アクセス.
https://www.academia.edu/76430355/The_What_and_Why_of_Goal_Pursuits_Human_Needs_and_the_Self_Determination_of_Behavior