ギグワーカーと非正規雇用3

非正規雇用とギグワーカーは
どちらも『鵜飼の鵜』という認識にならざる得ないと
感じています。現状ではどちらの方が働き方として、
生きる方法として有効なのか?をみていきます。

非正規雇用とギグワーカー=「鵜飼の鵜」か

非正規雇用ギグワーカーの両者は、
いずれも「鵜飼の鵜」という比喩で表現できる状況にあり、
どちらも短期的で柔軟性のある働き方を提供しますが、
現状ではそれぞれ異なる特徴と課題を抱えています。

どちらの働き方が生きる方法として有効かは、
個人の状況経済的な環境によって異なると言えます。
それぞれのメリットとデメリットを踏まえて考えてみます。

1. 非正規雇用の特徴

メリット

一定の安定性

非正規雇用は、
ギグワークに比べて多少の安定性があります。

パートタイムや契約社員として、
定期的な収入を得やすく、
短期的な契約でも一定期間の労働が保証されることが多いです。

法的保護

非正規雇用は、
日本では一定の法的枠組みの中で行われており、
労働者は最低賃金や労働時間に関する
法的保護を受けることができます。

例えば、パートタイム労働法や派遣労働法によって、
正規雇用者と同等の賃金や待遇を求める動きが進んでいます​。

社会保険の対象

一定の条件を満たすと、
社会保険や雇用保険に加入することができ、
健康保険や年金といったセーフティネットにアクセスできます。

デメリット

賃金と福利厚生の格差

非正規雇用者は正規雇用者に比べて賃金が低く、
ボーナスや退職金といった福利厚生が少ないことが一般的です​。

キャリア形成の難しさ

非正規雇用は、
正社員と異なりキャリアアップの機会が限られているため、
長期的なキャリア形成が難しいことがあります。

2. ギグワーカーの特徴

メリット

柔軟性

ギグワーカーは、
仕事を選んだり働く時間を自由に設定できるため、
個々のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

特に副業や短期的なプロジェクトに適しており、
自営業的な側面を持っています​。

スキルの活用

専門的なスキルを持つギグワーカーは、
プロジェクトごとに異なるクライアントと仕事をすることで、
経験を積みながら収入を得ることができます。

デジタルスキルやクリエイティブな能力を持つ人にとっては、
自由度の高い働き方です​。

デメリット

不安定な収入

ギグワークは、
プロジェクトや仕事の数に応じて報酬が変動し、
定期的な収入を得ることが難しい場合があります。
特に仕事が少ない時期には収入が途絶えるリスクが高くなります​。

法的保護の欠如

ギグワーカーは独立請負業者として扱われることが多く、
労働法による保護がほとんどありません。
社会保険や年金への加入も義務ではなく、
自身で保険や年金を用意する必要があります​。

3. どちらが有効か?

非正規雇用は、
比較的安定した収入と最低限の法的保護を受けられる点で、
長期的な働き方として適していますが、
賃金やキャリアの成長には限界があります。

一方、ギグワーカーは、
短期的で自由な働き方を望む人や、
自分のスキルを活かしてプロジェクトごとに
働きたい人にとっては有効です。

しかし、長期的には収入や保障の不安定さが課題となります。

まとめ

非正規雇用ギグワーカーのどちらが有効かは、
個々のニーズやライフステージに依存します。
安定性を求める場合は非正規雇用が、
自由度と柔軟性を重視する場合はギグワークが適していますが、
どちらも「鵜飼の鵜」として、
企業やプラットフォームの影響を受けやすいという共通点があります。

働き方は自由ですが、何事にもメリット、
デメリットがあるということですね。

ギグワーカーと非正規雇用4へつづく