バーンアウトとビッグファイブ3

前回はバーンアウトの原因とバーンアウトは予測できるのか、
若手はバーンアウトしやすいというお話を進めました。

ここではTOiTOiを利用したバーンアウト対策についてお話を進めてきます。

バーンアウトへの対処:具体策とTOiTOiの活用

バーンアウトを防ぐためには、「環境要因の改善」「心理的スキルの向上」「個人のストレス対策」 の3つの側面からアプローチする必要があります。
さらに、TOiTOiを活用して適材適所の配置を行うことで、職場環境を最適化し、ストレスを軽減することが可能 です。


① 環境要因の改善(業務の適正化、過重労働の抑制)

職場の環境要因がバーンアウトに影響を与えるため、以下のような施策が必要になります。

1. 業務の適正化

【施策】

  1. TOiTOiの4分類を活用した業務配置
    • イノベーター(スピード重視) → 新規事業や営業
    • ネゴシエーター(粘り強い交渉) → ルーチン業務や既存顧客対応
    • プランナー(戦略的思考) → 企画・広報・マーケティング
    • プロデューサー(バランス感覚) → マネジメント・組織調整適性に合わない業務を押し付けないことでストレス軽減!
  2. 仕事の分業を明確化
    • 誠実性が高い人(ネゴシエーター・プロデューサー) に業務が集中しすぎないようにする。
    • 開放性が高い人(イノベーター・プランナー) には自由度を持たせつつ、進捗管理を行う。
  3. 適切な労働時間の設定
    • 勤務時間のモニタリング
    • 過重労働の防止(残業削減、休暇取得の推奨)

2. 組織文化の改善

【施策】

  1. 心理的安全性の確保
    • 1on1ミーティングを定期的に実施し、ストレスチェックを行う。
    • フィードバックを定期的に行い、「自分の意見を言いやすい職場」にする。
  2. マネージャーの育成
    • 「バーンアウトの兆候を察知し、適切に対処できる管理職」を育成する。
    • TOiTOiのタイプごとにマネジメント方法を変える。
      • 例)イノベーターには自由度を持たせ、プロデューサーには責任の分担を行う。

② 「突き放した関心(detached concern)」とは?

バーンアウトの予防策として、「突き放した関心(detached concern)」が有効とされています。
これは、「クライアント(顧客・患者など)に共感しつつ、一定の距離を保つスキル」のことです。

1. 具体的なスキル

【施策】

  1. 感情労働の負担を減らす
    • 共感しつつも、感情を抑え込みすぎない(例:「共感はするが、すべてを背負わない」)。
    • 例)「あなたの気持ちはわかります。でも、これはあなた自身が解決すべきことです。」
  2. 適切な境界線の設定(Boundaries)
    • 「相手の問題」と「自分の仕事」を明確に分ける。
    • 例)カスタマーサポートでは、問題解決をサポートするが、感情に引きずられすぎない ようにする。
  3. 「共感的傾聴(Empathetic Listening)」と「距離を取るスキル」のバランス
    • 共感的傾聴:「相手の話をしっかり聞く」(感情を理解する)。
    • 適切な距離感:「全てに感情移入せず、解決策にフォーカスする」。

◾️ 【TOiTOiを活用】

  • 感情労働の多い業務(カスタマー対応・医療・教育)には「調和性が高い人」を配置
    → ただし、過度に感情移入しやすい人には適切なフォローを行う。
  • 「突き放した関心」ができない人は、役割を見直し、バックオフィス業務へシフト。

③ 個人のストレス対策

バーンアウトは個人のストレス対処能力によっても防ぐことが可能です。

1. 現実的な期待を持つ

【施策】

  1. 自己効力感(Self-efficacy)を高める
    • できること・できないことを明確にする。
    • 「完璧主義」を手放し、できる範囲でベストを尽くす考え方を身につける。
  2. 期待値コントロール
    • 例)「このプロジェクトは完璧に成功しなくてもいい」と意識する。

2. 対処スキルの向上

【施策】

  1. ストレス管理トレーニング
    • マインドフルネス、呼吸法、適度な運動。
    • TOiTOiのタイプごとに対処法を変える。
      • イノベーター:新しいチャレンジをすることでストレスを発散。
      • ネゴシエーター:リラックスする時間を確保する。
      • プランナー:情報整理をして不安を軽減する。
      • プロデューサー:人と話して気持ちを整理する。
  2. ワーク・ライフバランスの調整
    • 休憩のタイミングを見直し、休日の過ごし方を工夫する。
  3. サポートネットワークの活用
    • 仕事の相談相手を作る(同僚・上司・コーチング)。
    • 1on1で定期的にフォローし、問題が深刻化する前に対応!

④ TOiTOiを利用したバーンアウト対策


1. 環境改善(業務の適正化)

▶︎ TOiTOiの4分類を活用し、適材適所の配置を行う
▶︎ 「誠実性が高い人」に業務が集中しないように分担を明確化


2. 「突き放した関心」のスキル向上

▶︎ 感情労働が多い業務を「調和性が高い人」に配置するが、適切な距離感を学ばせる
▶︎ 感情移入しすぎる人にはバックオフィス業務をアサイン


3. ストレス対処スキルを向上

▶︎ TOiTOiのタイプごとに適したストレス対処法を提供
▶︎ 1on1を活用して、ストレスの兆候を早めにキャッチ


⑤ まとめ

▶︎ 環境要因の改善業務の適正化・役割の明確化(TOiTOiの活用)
▶︎ 突き放した関心(detached concern)共感と適切な距離感のバランスをとるスキルを習得
▶︎ 個人のストレス対策自己効力感を高め、適切なストレス対処法を学ぶ

「TOiTOi×ビッグファイブ×1on1」を活用することで、バーンアウトを防ぎ、働きやすい職場環境を作ることができる!

人だけの力だけでは限界があります。TOiTOiには仕事の4分類があります。
仕事において、人財の役割を4つに分類。
イノベーター、ネゴシエーター、プランナー、プロデューサーです。
詳細については次回でお話をさせていただきます。

人には得意とする役割があります。これはうまく分けられているなと本当にそう思います。
私自身はプロデューサーなので、
自分の行動を振り返るとプロデューサーの役割をしているなと実感しております。

環境整備はもちろんマストなことで、ここは見落とされがちです。
まずここが土台となるので、長期的な視点で取り組むという覚悟を決めないと、
描く組織の状態へ、心理的安全性のある組織に変えることは難しいです。
ここをおろそかにして他の施策で補おうとしても、
その施策がほとんど無駄になってしまいます。
なぜならば人は環境に影響されてしまうからです。

同時に行なっていくのが、信頼関係の構築です。
信頼関係構築で肝になるのが、1on1です。
業種業態によりますが、私たちは必ず15分月に一度行っていただくようにしています。
相手このことを知ってもらう機会です。ここでは一切仕事の話はしないようにします。
多くの場合は数字の詰めばっかりをするのが1on1となっており、
うまくいっていない場合がほとんどです。
私たちの進める1on1は部下のための時間としています。
部下の方を知るための時間ですから、上長から話したり、アドバイスをするのはNG.
求められたら話したりアドバイスをする程度です。
また、相手の個性に合わせた1on1を行うので、
話しやすい環境構築が可能となり、信頼関係構築の土台ができていきます。

この1on1があるから、部下のストレス兆候をキャッチでき、
部下の変化への対応が可能となり、離職低減、離職ゼロへと繋げていきます。
イメージや想像してください。こんな職場であれば、社内活性化しませんか。

人財を活かす経営の声が上がっていますが、
あなたの職場は本当の意味での人を活かす経営ができているのでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございます。

参考資料

東京 : 労働政策研究・研修機構.久保 真人 .2007-01.『バーンアウト(燃え尽き症候群)–ヒューマンサービス職のストレス(特集 仕事の中の幸福)』, 2024年3月1日アクセス. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I8636019