バーンアウトとビッグファイブ4

前回はTOiTOiを利用したバーンアウト対策についてお話をしました。

ここではバーンアウトを防ぐための適材適所、仕事の4分類についてお話を進めていきます。

TOiTOiの仕事の4分類(現場型・非現場型)とビッグファイブ分析を活用した適材適所の配置を考えることで、
職場の役割ストレスの解消につながる可能性が高くなります。


適材適所、仕事の4分類

1. 仕事の4分類(現場型・非現場型)とは?

TOiTOiでは、仕事を「行動重視型(現場型)」 と 思考重視型(非現場型) の2つに大きく分け、
それぞれ2種類の仕事スタイルに分類しています。


① 現場型(行動重視型)

  • イノベーター(新しいことを生み出し、スピード重視で行動する)
  • ネゴシエーター(粘り強く交渉し、行動を積み重ねて結果を出す)

② 非現場型(思考重視型)

  • プランナー(じっくり考えて計画を立て、人を動かす)
  • プロデューサー(全体のバランスを考えながら物事を進める)

➡ これをビッグファイブ特性と組み合わせることで、
適材適所の配置が可能!


2. ビッグファイブ特性と4分類を組み合わせた適職分析

以下の表のように、
各タイプに向いているビッグファイブ特性 を考えることで、
職場の役割ストレスを軽減できます。

TOiTOi分類適性のあるビッグファイブ特性向いている人材の特徴バーンアウト対策
イノベーター(現場型)開放性(高)・外向性(高)直感的に動き、すぐに行動するタイプ決定権を与え、裁量を持たせる
ネゴシエーター(現場型)誠実性(高)・調和性(高)粘り強く交渉し、慎重に進めるタイプ業務過多を防ぎ、段階的に成果を出せる環境を用意する
プランナー(非現場型)開放性(高)・調和性(中)深く考え、戦略的に行動するタイプ一人でじっくり考える時間を確保する
プロデューサー(非現場型)外向性(中)・誠実性(高)組織全体を見渡し、バランスを取るタイプ組織内の調整業務をメインにする

3. 適材適所の配置が役割ストレスを軽減する理由

(1)役割ストレスとは?

役割ストレス(Role Stress)は、
職場での「期待される役割と本人の特性が合わない」ときに発生するストレスです。

役割の不明確さ(Role Ambiguity) → 何を求められているか分からない
役割の過剰さ(Role Overload) → 負担が大きすぎる
役割の衝突(Role Conflict) → 相反する要求がある

➡ これらを軽減するためには、本人の特性に合った業務を割り振ることが重要!


4. ビッグファイブ×TOiTOiによる職場のストレス軽減策

(1)役割の不明確さ(Role Ambiguity)の解消

適切な役割を明確にすることで、ストレスを減らす

  • イノベーター には 新規事業やスピードが求められる業務 を任せる
  • ネゴシエーター には 長期的な関係構築や交渉業務 を担当させる
  • プランナー には 企画・戦略立案業務 を任せ、じっくり考えさせる
  • プロデューサー には 全体調整やリーダー業務 を担当させる

(2)役割の過剰さ(Role Overload)の解消

個々の性格特性を考慮して、負担を調整する

  • 誠実性が高い人(ネゴシエーター・プロデューサー)業務量の調整が必要(責任感が強く抱え込みやすい)
  • 開放性が高い人(イノベーター・プランナー)新しい挑戦をさせるが、現実的なフィードバックを与える
  • 外向性が低い人コミュニケーション負担の少ない業務をアサインする

(3)役割の衝突(Role Conflict)の解消

個人のタイプに合った業務を割り振ることで、相反する要求を避ける

  • 「スピード重視の仕事」と「慎重に進める仕事」を分ける
  • 「チームで動く業務」と「個人で進める業務」を区別する
  • 「顧客対応の仕事」と「バックオフィス業務」を適切に配置する

5. 1on1面談を活用したフォローアップ

適材適所の配置を行った後も、定期的に1on1を実施し、状況を確認することでストレスの蓄積を防ぐ。

  • 「現在の業務に負担を感じていないか?」
  • 「自分の強みが発揮できているか?」
  • 「もっと向いている役割があるか?」

定期的な振り返りを行うことで、適性に応じた柔軟な配置転換も可能になる。


6. まとめ

ビッグファイブ分析×TOiTOiの仕事の4分類を活用すれば、適材適所の配置が可能!
職場の役割ストレス(役割の不明確さ・過剰さ・衝突)を軽減し、バーンアウトを防ぐ!
1on1で定期的にフィードバックを行い、ストレスの蓄積を防ぐことで、より効果的な組織運営ができる!

「ビッグファイブ+TOiTOi+1on1」= ストレスを抑えた最適な人材配置!

TOiTOiの仕事の4分類について詳しく解説

TOiTOiの仕事の4分類とは、個人の働き方の特性を4つに分類し、
それぞれの特性に応じた最適な役割を考えるフレームワークです。

この分類は 「行動重視型(現場型)」「思考重視型(非現場型)」 に大別され、
それぞれに2つの仕事のタイプが存在します。


1. TOiTOiの4分類の概要

タイプ行動の特徴適性のある業務
イノベーター(現場型)スピード重視で行動し、チャレンジ精神旺盛新規事業、営業、短期決戦のプロジェクト
ネゴシエーター(現場型)粘り強く交渉し、地道に行動を積み重ねる交渉・営業、ルーチン業務、関係構築
プランナー(非現場型)じっくり考え、計画を立てて人を動かす企画・戦略立案、データ分析、広報
プロデューサー(非現場型)全体を見渡し、バランスを考えながら調整する組織マネジメント、リーダー業務

2. 行動重視型(現場型)

「まず行動することを優先し、経験を通じて成果を出すタイプ」

① イノベーター(Innovator)

特徴

  • スピード重視で即行動!
  • まず動いてから考えるタイプ
  • 新しいことを生み出すのが得意
  • リスクを恐れず、挑戦する意欲が高い

向いている業務

  • 新規事業開発
  • ベンチャー経営
  • 営業(特に新規顧客開拓)
  • スタートアップ系のプロジェクト

ビッグファイブ特性における理想的な適正

  • 開放性(高)
  • 外向性(高)

バーンアウトリスク
▶︎ スピードを重視しすぎて長期的な計画を軽視する傾向あり
▶︎ 短期で結果を求められる環境に向いているが、持続可能性が課題


② ネゴシエーター(Negotiator)

特徴

  • 慎重に動き、確実に成果を出すタイプ
  • 交渉・関係構築が得意
  • 一度決めたことは粘り強く続ける
  • 継続的な努力で結果を出す

向いている業務

  • 既存顧客営業
  • クレーム対応
  • 販売促進・マーケティング
  • カスタマーサポート

ビッグファイブ特性における理想的な特性

  • 誠実性(高)
  • 調和性(高)

バーンアウトリスク
▶︎ 慎重すぎるがゆえに決断が遅れ、ストレスを感じることがある
▶︎ 人間関係のストレスが多い職場では消耗しやすい


3. 思考重視型(非現場型)

「じっくり考え、戦略を練ることを優先するタイプ」

③ プランナー(Planner)

特徴

  • アイデアを考えるのが得意
  • じっくりと戦略を立て、人を動かす
  • 計画を練るのに時間をかける
  • 新しい視点を生み出し、組織の方向性を決める

向いている業務

  • 経営企画
  • マーケティング戦略
  • 広報・PR
  • 研究開発

ビッグファイブ特性における理想的な適正

  • 開放性(高)
  • 調和性(中)

バーンアウトリスク
▶︎ 考えすぎて行動に移せないと、プレッシャーを感じることがある
▶︎ 他人の意見に影響されやすく、ストレスを抱え込みやすい


④ プロデューサー(Producer)

特徴

  • 全体を俯瞰し、バランスを取る
  • 組織マネジメントが得意
  • リーダーシップを発揮し、組織をまとめる
  • リスクを最小限にしつつ、最大限の成果を狙う

向いている業務

  • 組織マネジメント
  • プロジェクトリーダー
  • 予算管理・経営管理
  • 戦略コンサルティング

ビッグファイブ特性における理想的な適正

  • 外向性(中)
  • 誠実性(高)

バーンアウトリスク
▶︎ 責任感が強すぎるため、過剰な業務負担を抱えやすい
▶︎ 組織全体を見すぎることで、個々の課題への対応が遅れることがある


4. TOiTOiの4分類を活用した適材適所の配置

「ビッグファイブ分析」と組み合わせることで、
適材適所の配置を実現し、役割ストレスを軽減できる

課題解決策(TOiTOi × ビッグファイブ)
「役割が不明確」各タイプの適性に応じた業務を明確化(例:イノベーターは新規事業、プランナーは戦略企画)
「業務量が過多」責任感が強いプロデューサーやネゴシエーターには業務分担を適切に行う
「適性に合わない仕事をしている」例えば、考えるのが得意なプランナーに営業を任せない
「ストレスが溜まりやすい」定期的な1on1で業務の適性を見直し、配置転換を検討

5. まとめ

TOiTOiの仕事の4分類(現場型・非現場型)を活用することで、適材適所の人材配置が可能!
ビッグファイブと組み合わせることで、より科学的な適職分析ができる!
役割ストレスの解消、バーンアウトの予防に役立つ!


「TOiTOiの4分類」×「ビッグファイブ」×「1on1」を活用することで、
最適な組織マネジメントが実現できる!

バーンアウト、燃え尽き症候群を防ぐための施策についてお話を進めてきました。

仕事は職場の環境が大きく影響します。
環境が悪ければ、ストレスになります。
希望を持って仕事に臨んだのに、やってみると環境が最悪で、
生産性が上がらないなんてことは、どの業種業態でも起こっています。

今回のバーンアウトはヒューマンサービスについてでした。
何事も人の悩みの9割は人間関係だと言われています。
これは全ての人が身をもって感じていることだと思います。
人間関係の質が良くないと、仕事はうまくいきません。
さらに環境が良くなければ…

合わせて適材適所に人材を配置していなければ、
働くことが楽しいと思わなくなり、社内活性化しない、
離職や最悪は心が病んでしまい、復帰が難しいという状況にもなりかねません。

それを防ぐことはできます。話はそれてしまうかもしれませんが、
ビジネスにおいて人間関係の質を上げるには、パーパスやMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)があり、
性善説において関係性の質が上がると私は考えています。

心理的安全性がこれに当てはまります。これは仲良しこよしがいいということではありません。
仕事において、誰に対しても気をくれせずに物事を言える環境であることです。
仕事には目的があります。企業にも存在価値や目的や使命があり、それに則りビジネスをしていきます。
これがパーパスでありMVVです。このパーパスやMVVをおろそかにしているから、
組織としての関係構築がうまくいかず、心理的安全性が生まれないのです。
関係の質については、また改めてどこかでお話ができたらと考えています。

さて、バーンアウトしないための環境づくりでは、適材適所の配置が大切だと考えています。
そこに性格分析を合わせることで、より詳細かつ、パーソナライズな対応が可能となります。
それを可能にするのがTOiTOiです。

人の手では踏み込めない領域をデジタルの技術を使い、
そこにアナログな人の経験や勘が加わることで、
環境整備が可能となります。

仕事の4分類から、前に出る仕事なのか、バックヤードの仕事なのかがわかります。
ある事業所では採用してもすぐに辞めていくということがありました。
仕事の4分類で配置を変えたことで、離職が軽減しています。
お客様対応なのか、バックヤードでの後方支援なのか、
それがわかるだけでも、仕事のストレスが軽減できることにもつながります。

仕事は1人ではできません。
経営者と従業員がWin-Winの関係になる関係性をまずは作ること。
働くことが楽しい組織に向けてお互いが力を合わせていくこと。
そのような関係から、良い環境が醸成され、
長い目で見ると、人を活かした経営につながり
生産性向上が売上や利益拡大につながります。
また企業ブランドの価値向上にもつながるのです。

あなたの会社は働くことが楽しい会社ですか。

最後までご覧いただきありがとうございます。

参考資料

東京 : 労働政策研究・研修機構.久保 真人 .2007-01.『バーンアウト(燃え尽き症候群)–ヒューマンサービス職のストレス(特集 仕事の中の幸福)』, 2024年3月1日アクセス. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I8636019