大学生の色彩嗜好と性格診断4

前回は研究調査で語られていた類型論と色彩を用いた診断の流れを作成しました。

ここではさらに個人的にこの診断が適切な場面を考えたので、
勝手に話を進めていきます。

【まず画像から読み取れること(要点整理)】

画像①:気質別の色彩嗜好分布(円グラフ)

  • 各気質ごとに、特定の色に偏りがある
  • たとえば黒胆汁質は「青・オレンジ」、多血質は「ピンク・赤」への嗜好が高い
  • 色と気質の間に感情・性格的な傾向との一致があることがわかる(例:青→落ち着き/ピンク→社交性)

画像②:性格特徴調査の質問紙

  • 質問項目は15項目、選択は5段階(0~4点)
  • シンプルで、自己記述式ではなく選択式→実施しやすい
  • 「内気」「社交的」「陽気」など、幼児~若年層にもなじみあるワード

画像③:アイゼンクの四気質と特徴の定義

  • 古代的な四体液説+心理学的な再構成
  • 特性に「遅い・速い/強い・弱い」「陽気・陰気」がある
  • “行動や反応の質感”をざっくり把握できる類型

画像④:学科別の気質・性格スコア比較(ANOVA)

  • 看護/理学療法/健康スポーツなど学科別に特徴あり
  • 特に看護(NS)学生に「黒胆汁質」「内気」傾向が高いなど、
    支援や指導の“傾向予測”に使える示唆

【活かせそうな場面・対象まとめ】


1. 幼児〜高校生への“やさしい自己理解ツール”として

活用シーン:

  • 小中高の自己理解・キャリア教育
  • 不登校・引きこもりの子の性格傾向の把握
  • 特別支援教育における感覚傾向・情緒のアセスメント

理由:

  • 項目がわかりやすく、質問の表現が幼児〜思春期にマッチ
  • 色を通じて“非言語的な性格傾向”を浮かび上がらせられる
  • 数字よりも「タイプ名(陽気/穏やか)」で伝えられる=安心感あり

2. 小児医療・発達支援の現場での“感情・関わり方の参考”に

活用シーン:

  • 小児科や小児精神科でのプレイセラピーの補助
  • 看護師・保育士による関わり方スタイルの把握
  • 小児がんや長期入院児への心のケア方針の設計

理由:

  • 色の好み=情緒的な安全基地の可視化につながる
  • 「内向×不安」などの傾向が見えれば、アプローチが変えられる
  • 医療者自身の“伝え方の工夫”や“間の取り方”の指標にも◎

3. 医療福祉系学生・新人職員への“情意面の理解補助”

活用シーン:

  • 実習前オリエンテーションや、就職支援セミナー
  • 臨床での対人対応への不安感の見える化
  • OJTでの配属相談やサポート計画の参考

理由:

  • 実際に「看護学科は黒胆汁質が多い」などの傾向がデータで明示
  • 指導側が「このタイプはこういう不安を抱えがち」と知っていれば、支援の質が高まる
  • 本人にとっても「自分の感じ方って普通だったんだ」となる心理的安心

【一方で、TOiTOiの3分類(理性・感性・比較)との比較視点】

項目4気質理論(アイゼンク)TOiTOi(3分類+特性)
構造類型論・2軸(古典)類型論+特性論(現代的)
出力タイプ分類(4つ)タイプ+強度+動機+ビッグファイブ数値
わかりやすさ高い(シンプル)高い(言語+ビジュアル)
カスタマイズ性限定的(ラベリング傾向あり)高い(場面適応・成長支援に強い)
実務活用感情的理解に◎実務支援・人事配置・対人対応に強い

TOiTOi(◀︎PDFのカタログがDLできます)は、Team Organaization Inventory ・組織編成分析の略語で、
組織の適材適所を科学的に分析し、
最適なチームをつくるツールです。
TOiTOiの由来はドイツ語で「幸運のおまじない」を意味するtoitoitoi
相性を可視化し、働きやすい環境を実現するHRテックツールです。
TOiTOiには類型論である3分類(理性・比較・感性)と、
特性論であるビッグファイブが搭載されています。


結論:この診断はどこで活かすべきか?

◉ベストユース:

小児医療や教育現場で「心のクセ」や「情緒の輪郭」をやさしく掴みたいときに最適。
特に、「今すぐ正確な指示を出す必要はないが、見守り方のヒントが欲しい」ときに有効。


3分類ほど使い勝手はよくない」

  • 4気質は“わかるけど、深掘れない”ツール
  • TOiTOiのような類型+特性の立体的モデルがあると、
    → 実務支援(配属/上司対応/教育指導)に応用しやすい

もし現場導入を考えるなら…

  • TOiTOiを使いつつ、「色の嗜好」から入って“気持ちの窓口”を開く導線にする
  • 4気質を“タイプ分けワーク”として活用し、TOiTOiで“強度や方向性”を見る設計もいいかも

それでは個人的には小児医療向けで考えるといいかもしれないと感じました。
「これは診断や評価ではなく、“子どもの今の心の状態”をやさしく見つめる入口」と考えてください。


【1】小児医療向けアプローチ解説資料(TOiTOi × 色彩嗜好 × 気質)

目的:

小児患者へのアプローチを「色彩+性格傾向」でやさしく把握し、
感情的ケアや信頼関係構築に活かすこと。


◆構成案(A4 4ページ想定)

◎1ページ目:はじめに

  • 小児医療における“心へのアプローチ”の重要性
  • 「行動=心の言葉」と捉える視点の共有
  • 本資料の活用シーン(初診対応/長期入院/プレパレーション)

◎2ページ目:色彩嗜好と気質の関係

  • 気質別の好みの色(円グラフ活用)
  • 色から見る感情傾向の例(ピンク=安心感/青=静けさ など)
  • 「この子が青を選んだ理由」を想像する練習問題

◎3ページ目:TOiTOiの活用視点

  • TOiTOiの3分類(理性・感性・比較)の特徴と感情対応
  • 小児にも活用できる「対話ベースの診断アプローチ」
  • 色嗜好×TOiTOiタイプ別対応例  └例:感性タイプ × ピンク → 「安心感をもらえる関係づくり」

◎4ページ目:関わりの工夫アイディア集

  • 各タイプへの声かけ・接し方例(5〜6パターン)
  • 色を使った会話導入例(ぬり絵/塗り方観察など)
  • チームカンファでの共有シート(PDFテンプレート構想)

【2】指導者向け“感情アセスメントツール”導入マニュアル

目的:

学生や新人スタッフの「見えにくい感情傾向」や「指導への反応タイプ」を把握し、
適切な育成・指導スタイルを設計するための診断と実践活用をサポート。


◆構成案(A4 5ページ想定)

◎1ページ目:導入の目的

  • 今の現場で起きている「感情と行動のズレ」例
  • TOiTOi+色彩+4気質をどう活かすか
  • 導入対象(学生/新人看護師/臨床研修生 など)

◎2ページ目:診断ツールの内容と実施法

  • 簡易アセスメント(TOiTOi3分類/色嗜好/15項目の4気質質問紙)
  • 診断実施の流れ(説明/実施/ふりかえり)
  • 学生への伝え方:「あなたらしさを見える化してみよう」

◎3ページ目:結果の読み方とタイプ別傾向

  • TOiTOi×色傾向マトリクスの解説
  • 4気質タイプ別の指導スタイル適合例
  • 「反応しやすい言葉/避けたい関わり」のまとめ

◎4ページ目:フィードバックの技術

  • 指導者の声かけ例(TOiTOiタイプ別テンプレ)
  • 自己理解促進の質問例(例:「あなたはどんなときに楽しいと感じる?」)
  • フィードバック時の“安全な場”の作り方

◎5ページ目:実施後の活用

  • 個別指導計画への落とし込み方法
  • チームでの共有シート(簡易プロファイルフォーマット)
  • 成長追跡の仕組み(再アセスメント/面談記録連携)

上記のように作成していき診断を行うという流れになるかと思います。
今回の案は、言語化が難しい子どもに対して、
色や気質を通じて“気づく・話しやすくする”補助ツールとして位置蹴ていただき、
プレイセラピー、ナラティブ・ベースド・メディスン(NBM)、
感情アセスメントツールなどと並列の“会話支援・関係づくり”のツールとしてご紹介しています。

最初のつかみはとても大事で、こどもは言語表現が苦手。色は非言語の入り口になります。
特に未就学〜小学校低学年では、「どう感じているか」を言語で伝えられない子も多い。
色を通じて“感情”や“安心・不安”が表に出るのは、臨床心理・プレイセラピーの考え方と親和性がある。
小児科や小児看護の領域では「ぬりえ」「色カード」は日常的に関わりのツールとして活用されている。

という理由から小児医療での心を開く手段として使えるのだと感じています。
あくまでも提案としてここでは記事にしております。

また、長期入院児や発達特性を持つ子の関わり方の工夫に使えるし、
コミュニケーションに難しさのある子や、
不安の強い子に対し、「この子は今、青を好んでいる」などの気づきはケア方針のヒントになる。

また教育・育成にも活かせる(看護学生・研修医など)
学生が「自分の気質」を知り、
「だから私はこの場面が苦手だった」と気づけることはセルフケアや対人ケアの第一歩につながる。
研究の内容から予測ができるのではないでしょうか。

今回ご紹介した新潟医療福祉大学の調査が、広く認知されればいいなと思い、
自分が扱っているTOiTOiと合わせた性格診断を可能性という範囲でお話を進めました。

私たちが行なっている、分析は、動機や特性のデータを可視化します。
例えば、同期であれば、「なぜあの人はあんなふうに考えるのか」、
「あんなふうに行動するのか」、特性から「あんな行動鵜の傾向がある」、
「周りからどのようにみられているのか」の両方をセットで見える化します。
そうすることで一人ひとりがわかってもらえたと感じて、
職場で本音を出しやすくなります。

いかがでしたでしょうか。あなたの職場は話しやすい環境ですか。

最後までご覧いただきありがとうございます。

参考資料

大石如香・石本豪(2020). 『医療福祉を学ぶ大学生の色彩嗜好と性格特性の関連』, 2025年3月20日アクセス. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcsaj/43/3+/43_169/_pdf