非正規雇用とギグワーカーは
どちらも『鵜飼の鵜』という認識にならざる得ないと
感じています。現状ではどちらの方が働き方として、
生きる方法として有効なのか?をみていきます。
非正規雇用とギグワーカー=「鵜飼の鵜」か
非正規雇用とギグワーカーの両者は、
いずれも「鵜飼の鵜」という比喩で表現できる状況にあり、
どちらも短期的で柔軟性のある働き方を提供しますが、
現状ではそれぞれ異なる特徴と課題を抱えています。
どちらの働き方が生きる方法として有効かは、
個人の状況や経済的な環境によって異なると言えます。
それぞれのメリットとデメリットを踏まえて考えてみます。
1. 非正規雇用の特徴
メリット:
一定の安定性:
非正規雇用は、
ギグワークに比べて多少の安定性があります。
パートタイムや契約社員として、
定期的な収入を得やすく、
短期的な契約でも一定期間の労働が保証されることが多いです。
法的保護:
非正規雇用は、
日本では一定の法的枠組みの中で行われており、
労働者は最低賃金や労働時間に関する
法的保護を受けることができます。
例えば、パートタイム労働法や派遣労働法によって、
正規雇用者と同等の賃金や待遇を求める動きが進んでいます。
社会保険の対象:
一定の条件を満たすと、
社会保険や雇用保険に加入することができ、
健康保険や年金といったセーフティネットにアクセスできます。
デメリット:
賃金と福利厚生の格差:
非正規雇用者は正規雇用者に比べて賃金が低く、
ボーナスや退職金といった福利厚生が少ないことが一般的です。
キャリア形成の難しさ:
非正規雇用は、
正社員と異なりキャリアアップの機会が限られているため、
長期的なキャリア形成が難しいことがあります。
2. ギグワーカーの特徴
メリット:
柔軟性:
ギグワーカーは、
仕事を選んだり働く時間を自由に設定できるため、
個々のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
特に副業や短期的なプロジェクトに適しており、
自営業的な側面を持っています。
スキルの活用:
専門的なスキルを持つギグワーカーは、
プロジェクトごとに異なるクライアントと仕事をすることで、
経験を積みながら収入を得ることができます。
デジタルスキルやクリエイティブな能力を持つ人にとっては、
自由度の高い働き方です。
デメリット:
不安定な収入:
ギグワークは、
プロジェクトや仕事の数に応じて報酬が変動し、
定期的な収入を得ることが難しい場合があります。
特に仕事が少ない時期には収入が途絶えるリスクが高くなります。
法的保護の欠如:
ギグワーカーは独立請負業者として扱われることが多く、
労働法による保護がほとんどありません。
社会保険や年金への加入も義務ではなく、
自身で保険や年金を用意する必要があります。
3. どちらが有効か?
非正規雇用は、
比較的安定した収入と最低限の法的保護を受けられる点で、
長期的な働き方として適していますが、
賃金やキャリアの成長には限界があります。
一方、ギグワーカーは、
短期的で自由な働き方を望む人や、
自分のスキルを活かしてプロジェクトごとに
働きたい人にとっては有効です。
しかし、長期的には収入や保障の不安定さが課題となります。
まとめ
非正規雇用とギグワーカーのどちらが有効かは、
個々のニーズやライフステージに依存します。
安定性を求める場合は非正規雇用が、
自由度と柔軟性を重視する場合はギグワークが適していますが、
どちらも「鵜飼の鵜」として、
企業やプラットフォームの影響を受けやすいという共通点があります。
働き方は自由ですが、何事にもメリット、
デメリットがあるということですね。
ギグワーカーと非正規雇用4へつづく