2分類の活用2

TOiTOiのビッグファイ分析を受けていただくと、
ご自身や部下のタイプを知っていただけます。
今回も2分類の解説の続きです。

データ思考、ビジュアル思考というプレンぜテーションで利用できる分類です。
どのような資料であれば、データ思考とビジュアル思考が
イメージしやすいかを解説していきます。

「データ思考」と「ビジュアル思考」

1. データ思考

特徴:

データや数値、論理に基づいて物事を理解するタイプ。
現実的で論理的なアプローチを好みます。

アプローチ:

計算や統計、
エビデンスを重視し、
プレゼンテーションではグラフやインフォグラフィックスなど、
視覚的にわかりやすいデータを使って説明します。

論理的で整合性のある内容を求め、
数値や事実に基づいた情報を提示することで理解を深める傾向があります。

使い方の例:

  • 「こちらが売上の推移を示すグラフです。これに基づいて、次の戦略を考えています。」
  • 「この商品のビタミン含有量は○%で、他社製品と比較して優れています。」

2. ビジュアル思考

特徴:

イメージや直感を重視し、
物事を感覚的に把握するタイプ。
視覚的な情報やストーリーを使って、
相手の理解を促します。

アプローチ:

写真や図、映像などのビジュアル要素を使って
プレゼンテーションを行い、
感覚的にアピールします。

イメージをつかみやすくすることで、
相手の理解を促しやすくなります。

使い方の例:

  • 「これが私たちの成功事例です。ビジュアルで分かりやすくご説明します。」
  • 「有名な企業もこの製品を導入しており、その実績をご覧ください。」

活用方法

コミュニケーションやプレゼンテーションにおいて、
相手が「データ思考型」か「ビジュアル思考型」かを見極め、
そのタイプに応じたアプローチをすることが重要です。

データ思考型には論理的な証拠や数値を示し、
ビジュアル思考型には
イメージやストーリーを通じて説明することで、
より効果的なコミュニケーションが可能になります。

この2つの思考タイプを理解することで、
プレゼンテーションの質を向上させ、
相手のニーズに応じた伝え方を実現できます。

エレベーターのボタンが事例として、
わかりやすいです。

データ思考

ビジュアル思考

筆者である私はデータ思考なので、
エレベーターボタンはこちらの方がわかりやすいです。

リターン・リスクマネジメント

リターン・リスクマネジメントのコミュニケーションについて、
相手が不快やストレスを感じないように配慮するためには、
それぞれのタイプに合わせたアプローチが重要です。

タイプごとに、どのようなコミュニケーションが適切かを考えます。

リターンマネジメントタイプとのコミュニケーション

リターンマネジメントタイプの人は、
成功やメリットを重視し、
前向きで楽天的な考え方をします。
リスクよりも成果やチャンスにフォーカスし、
先に良いことを聞きたいと考える傾向があります。

ポイント:

ポジティブな側面を強調し、
成功イメージや将来のメリットを中心に話すことで、
相手に安心感とやる気を与えられます。
あまりリスクを強調すると、
ストレスを感じさせる可能性があるため、
注意が必要です。

具体的なコミュニケーション例:

  • 「このプロジェクトが成功すれば、業績がさらに飛躍します。
    過去の成功事例からも、私たちのアプローチは非常に効果的です。」
  • 「最初に少し投資が必要ですが、最終的に大きなリターンが期待できます。
    今後の成長を見据えて、取り組んでいきましょう。」

リスクマネジメントタイプとのコミュニケーション

リスクマネジメントタイプの人は、
リスクやデメリットを重視し、
慎重に物事を進める傾向があります。
リスクを先に考え、
後からメリットを聞く方が安心感を得やすいタイプです。

ポイント:

リスクの回避策や安全性を最初にしっかり説明し、
その後でメリットを伝えることで、
相手にストレスを与えず、
納得感を持ってもらえます。
リスクが曖昧なままだと、
不安やストレスを感じることがあるため、リスクへの配慮が重要です。

具体的なコミュニケーション例:

  • 「このプロジェクトにはいくつかのリスクがありますが、
    対策としてAとBの方法を準備しています。
    これによりリスクを最小限に抑えることができます。
    その上で、達成できれば大きなメリットが期待できます。」
  • 「万が一の失敗を防ぐために、
    段階的に進める計画を立てています。
    この方法でリスクを管理しつつ、最終的な成果を目指します。」

両者に共通するコミュニケーションのポイント

  • リターンマネジメント型には前向きな結果を強調し、チャンスや成功の可能性を示す。
  • リスクマネジメント型には、まずリスクの対策を説明し、その上で安心感を持たせる。
  • どちらの場合も、相手の考え方や優先事項を理解し、
    話の内容を適切に調整することが大切です。
    相手の心理に配慮しながら、
    ストレスや不安を軽減することが、円滑なコミュニケーションに繋がります。

このように、
リターンマネジメント型とリスクマネジメント型の特徴を理解して、
相手の思考に合わせたコミュニケーションを行うことで、
不快やストレスを感じさせずにスムーズな対話が可能になります。

ストレスのないコミュニケーションは理想的です。
意識することで、知っておくことでよりよい関係構築、
心理的安全性のある組織づくりにも有効です。
またフィードバックにも利用できます。